膿と罪悪感

穴掘って叫びたいこと

誰かの二番目でいることから卒業した日

今週のお題「〇〇からの卒業」

 

私は誰かの二番目でいるのが心地いいなとずっと思っていた

ぼかして言わなければ、恋愛においての話である

 

これを恋愛というのかはわからないけど、

誰かの一番でいる事は、責任がのしかかる気がして落ち着かなかった

 

例えば、私がずっと想いを寄せていた相手は4歳頃からの幼馴染なわけだけど

 

恋だの愛だのと盛り上がる思春期には、その人は必ず他の誰かと付き合っていた

 

私がお膳立てをするのだ

それも喜んで

 

誰かと付き合っている間はどこにも行かないと言う安心感があった

 

だけど、奴が別れるとたちまち不安になる

どこか遠くに行ってしまう気がするのだ

だからといって私が引き留める理由もなければ勇気もないわけだ

 

私はとてもズルくて

奴と付き合っている「彼女」より、私の方が気心知れている優越感に浸りたかっただけなのかも知れない

 

そして、彼がたちまちこちらを向くと、私急いで逃げるのだ

 

だけど、ある日

彼は私を遊びに誘った

 

彼と私は仲は良かったが、世間がいう「特別な日」に「二人だけで」会ったことはない

 

その日は、高校を卒業する年のクリスマスだった

 

なんでいきなり誘われたのか私は若干パニックになりながら

怖くなって断った

 

クリスマスといえば恋人の日

そんな日にやっと二人で会うなんてまっぴらだ

だって何を着ていけばいいのだ?

 

 

 

そこから私の二番目人生は変わってきたと思う

 

 

だけど、彼は私と会うことを諦めなかった

 

自惚れだと思うけどそう表現する

 

 

こんなことしてもなんの意味もないけど、なんでもない日、に、改めて会う約束をした

 

 

すると、彼は驚くことを言うではないか

 

「おまえ、高校卒業したらどうするの?」

「大学行くよ」

 

私は特に目的もなく親のお金で大学に行くことになっていた

そして、大学に行くこと自体、誰も疑問に思わないと思っていた

だけど、彼は私にこう、聞き返したのだ

 

「お前、大学本当に行きたいの?そこで何かしたいの?その大学じゃなきゃダメなの?」

私は実は大学に行きたくなかった。ただ行くしか道がわからなくて流されていただけだっただから、ぎくりとしたけど、でも別にやっぱり大学に行くのが「普通」だと思っていた

 

だから

 

「ん?なんで?」

 

すると彼はいきなりこう言ったのだ

 

 

「お前、〇〇(彼の親友で私も友達)と付き合わないか?」

「え?なんで?」

「俺、就職して、社宅に入って他県に行くから」

 

 

私は急に怖くなって、よく覚えてないけど話を変えたと思う

 

 

私が怖かったのは、彼の親友を紹介されたショックでも、彼が遠くに行ってしまう事実でもなかった

 

 

彼が私を女としてみているとわかった事だった

 

彼は、私が大学に行かなければ、彼の就職先の近くに来られないかまで考えていた

もちろん、そんな強引な男じゃないだけど、そう考えたのだ。

 

だから、大学に行く理由を聞いてきた

 

そして、それが叶わないなら、親友と付き合わせて目の届く「庭」に、置いておこうとしたのだ

 

そう、今まで私がしてきたようにだ

 

 

彼が自分と同じ思考回路だった事にもショックだったし(今考えれば最悪な二人だな若かったのか?)

 

彼が私を「女」として見ていた事にたまらなく恐怖を感じた

 

うまく言えないけど、私は彼の親友でいたかった。空気のように当たり前の存在でいたかった

。生物学的吸引力みたいなチャチなものに邪魔されたくなかった。

 

だけど、いなくなれば息ができなくなるそんな存在

 

まったくもって中二病な訳だけど、この感覚は大人になった今でもここにある

 

 

そう、私たちはお互いプラトニックに歪んだまま一緒にいてしまったのだ

 

そして、これは、30歳近くになってお互い別の人と結婚するまで歪んだままだった

 

 

その当時、彼が私を女としてみ始めたと感じた時私は今までの全てが壊れてしまう気がして

 

とても怖くなった

 

 

このまま、彼の一番になってしまったら

いつか二番に降格する日が来る

 

降格どころか、一番に一度なってしまったものは

失敗すればもう2度と、眼中にも入らなくなるだろうと知っていた

 

 

恋愛に失敗は許されないと思っていた

もう、この生ぬるい関係には一生戻れないと知っていた

 

 

だから、私は、その時、彼の全然知らない男性と付き合う事にした

 

 

なかなか意味不明な行動だけど、そうすれば、この関係は変わらずずっと続くと思っていた

 

 

そして、事もあろうに、付き合い始めた人には、私よりもっと愛していた元カノがいたのだ

 

それが私が付き合った理由だった

 

 

いつかこの膿を吐き出したいと思っていた

 

まだ話は序盤だけど、ここでやめよう

続くかも知れないし続かないかも知れないです。

結局卒業できた日まで書けなかったな

 

 

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