膿と罪悪感

穴掘って叫びたいこと

2.いじめの証拠を握りつぶした日-悔しかった話

今週のお題「告白します」

 

前回はこちらいじめの証拠を握りつぶした日 - 罪悪感

 

先生に、「いじめはあるのか?」と聞かれても答えられなかった日からしばらく経ったある日

 

小学校からの持ち上がりで顔馴染みだったクラスメイトの男子に声をかけられた

 

 

「いじめがあるのか聞かれたんだけど」

 

そして彼は続けた

「ハブ子、女子からハブられてるよな?」

 

「うん」

 

 

「なんでハブられてんの?」

 

「知らない」

 

 

「お前が知らないならだれが知ってんだよ。先生に聞かれたぞ。お前話さなかったのかよ」

 

 

 

お前が詳しく話さないから俺が話す羽目になった

 

 

彼はそんなことははっきり言わなかったけれど、そう思っているのではないか

 

 

私がいじめのことを隠していると思われたのではないか?

 

 

そんなことをぼんやり思ったことを覚えている

 

 

そして、私は悔しかった

 

 

 

彼は、先生にしっかりと知っていることを話した様子だった

 

私はできなかったけど

彼には出来た

 

 

私がやるべきだったことを彼がやった

 

 

私がやるべきことだったとは今は思わないけど、変に正義感のあった私は、そう感じたのだ

 

 

 

それからしばらくして

 

 

ある朝、登校すると、

 

 

ハブ子と、女ガキ大将が談笑していたのである

 

仲直りをしたのだろうか?

それなら良かった

 

しかしいったいなんだったのだろうか?

 

私は次の年、女ガキ大将からことの真相を聞いたのだった

 

 

それを聞いて私は思った

 

「なるほどね」

と。

 

 

続く